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アイエムセレクション~心に残るちょっといいお話
No.7 いっそ死なない祈祷をお頼みします。本音を吐いた八十翁
「まだやりたいことがあるので、今しばらく長命の祈祷をお願いしたい」と八十歳の人が、高徳の噂があると聞いて良寛(江戸時代、曹洞宗の僧侶・歌人)の所へやってきました。「はて、長命といっても一体何歳くらいまでお望みかな。それが分からぬと祈祷のしようがない」
「では九十では後十年しかないので、百歳までお願いしましょうか」 「後たった二十年。百一になれば死なねばならぬが、それでよいかな」
「では、もっとお願いできましょうか」 「一体、何歳まで生きたいのか正直に言ってみなさい」 「それじゃあ百五十歳までいかがでしょう」
「百五十歳でよろしいか」 「あんまり厚かましくても…」 「そんな遠慮は無用じゃ」。それではと、八十翁が二百歳、三百歳、五百歳と、次第に寿命をせりあげてくるおかしさに耐えながらも良寛、「どうせお願いするついでだ。本心を言ってみなされ」と促すと、「それじゃ、いっそのこと、死なぬ祈祷をお頼みします」と、とうとう本年を吐いたといいます。
またこんなお話も残っています。一休和尚の再来と騒がれた博多の禅僧・仙崖が臨終を迎えた時、「ぜひ最後のご教訓を」と弟子たちが紙と筆を捧げてお願いすると、なんと「死にともない、死にともない」とだけ書かれていたとか。どんなに尊い辞世が頂けるかと、固唾をのんでいた弟子たちは、あれほど大徳といわれた高僧の、これが辞世とあっては師匠の徳にキズがつく、なんとかせねばと協議の末、「先ほどのお言葉も結構ではありますが、いま一つお言葉を…」と再度お願いしたところ、快諾して、その後手渡された書面を見てさらに仰天したそうです。なぜなら先の言葉の上に、"ほんまに、ほんまに"と、付け加えられていただけだったそうです。偉いお坊様といえども、究極の願いは変わらないものなのですね。お弟子さまたちはざぞ驚かれたかもしれませんが、私どものような凡人にはとても共感できる世辞のように思えるのですが。
IM FURNITURE COLLECTION 『コロコロコロデスク』
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