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アイエム 歴史上の偉人のお話
No.20 「僕は手を尽くした」 ~シートン動物記に秘められた熱意と信念~
シートンが18歳の時。幼少から動物好きだったシートンは、ロンドンの大英博物館の図書館へ駆けつけます。しかし「未成年者は入館できない」と断られることに。あきらめきれないシートンは、司書官に直接会って尋ねたところ、
「館長の許可があればいいのだけれど…館長のお部屋は、このホールの端のほうだよ」と伝えられました。
そこでシートンは館長に面会して嘆願しましたが、やはり許可は得られませんでした。
「これ以上お願いしてみるところはないでしょうか?規則に縛られないシーザーみたいな偉い人とか…」
館長はシートンの言葉に思わず唇をほころばせて言いました。
「プリンス・オブ・ウェールズ殿下と、カンタベリーの大僧正。それと総理大臣のビーコンスフィールド卿かな」。
これらの人々はイギリスの最高位の人物で、そう簡単に近づける人たちではありません。しかしこの3人の評議員たちへ丁寧な言葉で率直に、自分の博物学研究の志望と、図書館入館許可の希望をしたためた手紙を送りました。
「どうせ許可は与えられはしないだろうけど、それでもいい。僕はできるだけの手は尽くしたんだ」。
それから2週間後。シートンの型破りの熱心さが認められて、なんと入館許可が下りました。そればかりか書庫出入りの自由を許した終身閲覧券まで添えられ、さらに「一生懸命、勉学に励むように」との3人からの手紙もありました。
『シートン動物記』は、まさにあきらめない熱意と信念から生まれた本だったのです。
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