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アイエム 歴史上の偉人のお話

やじるし 【1】一職を軽視するなかれ「豊臣秀吉の心がけ」 やじるし 【2】倦まずたゆまぬ不屈の精神
やじるし 【3】真のウソと偽りのウソ やじるし 【4】いっそ死なない祈祷をお頼みします
やじるし 【5】なぜ数千の韓信軍が二万の趙軍を破ったか やじるし 【6】一番おいしいものは塩。一番まずいのも塩
やじるし 【7】十万両を百万両にすることは容易いことですが やじるし 【8】相対性理論は瓦職人が屋根から落ちて思いついた?
やじるし 【9】「足るを知れば、辱(はずか)しめられず」--中国の思想家・老子流の「幸せになる方法」 やじるし 【10】上杉謙信公「宝在心」--謙信の家訓から学ぶ、健やかな心身へのメソッド
やじるし 【11】リンドバーグ夫人の考える「島らしい」生き方 やじるし 【12】徳川家康から学ぶ「チャンスをつかむタイミング」
やじるし 【13】人間にとって不健全なこととは?~判を押すような毎日で気づくこと~ やじるし 【14】「自分で薪を割れ、二重に温まる」~ 自動車王・フォードの意外なライフスタイル~
やじるし 【15】漱石が考える心の癒し方~草枕の冒頭は「この世は住みにくい」だけじゃない~ やじるし 【16】「天知る、地知る、我知る、汝知る」~なぜ秘密や悪事は暴かれるのか?
やじるし 【17】「人こそが大名の資産である」~ 敗れてなお、家臣を引き付ける直江兼続~ やじるし 【18】「裸にて生まれて来たに何不足」 ~無一文の男が家庭薬を成功させるまで
やじるし 【19】「飲酒は罪ですか?」の答えを浄土宗の開祖・法然に聞いてみたら やじるし 【20】「僕は手を尽くした」 ~シートン動物記に秘められた熱意と信念~
やじるし 【21】「織田信長のシェフ」が語った長寿の秘訣とは?  
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No.13 人間にとって不健全なこととは? ~ 判を押すような仕事の毎日で気づくこと ~

 ロンドン生まれの文豪チャールズ・ラムは、30年間インド商会に勤めていました。
毎日毎朝10時に出勤して午後4時まで勤務をして家に帰るという、判を押すような生活を送っていました。

   「もし自分に昼間の勤務の時間がなかったら、どんなにたくさん良いものが書けるだろう」

  そう嘆いた毎日でしたが、そんな彼にチャンスが。会社から日頃の勤務の感謝として、2年間の休職に恩給まで出ることになったのです。彼は自由になった身を大喜び。その旨を友人である詩人のバートンに手紙をしたためました。

 それから2年。ラムにとっては飽き飽きする月日でした。平凡な仕事、決まった1つの仕事を毎日繰り返すこと、毎日毎日コツコツ働くことが、今まで気付かずにいたけれど、実際は自分にとっての薬であることを思い知らされたのです。
ラムは再び友人のバートンに手紙を書きました。

「人間にとって少しも仕事がないのは、仕事があり過ぎるより悪いものだ。
暇であると自分で自分の心を食うことになるが、およそ人間の食う食物のうちで、
これほど不健全な食べ物はない」。


  チャールズ・ラムは、美しい随筆や文学作品を残した人物。
時間がない中で時間を作る工夫をすることによって、大きな仕事を成し得ていました。








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