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アイエム 歴史上の偉人のお話
No.9 「足るを知れば、辱(はずか)しめられず」--中国の思想家・老子流の「幸せになる方法」
名誉と身体と、どちらが大切なものであろうか。
では身体と健康と財貨とは、
どちらが多くある方がいいだろうか。
得ると失うは、どちらが悩み苦しいことであるか。
ところが身体というものは、
名誉や財産に愛着することが甚だしければ、必ず大いに消耗し、
名誉や財貨を多く蔵し過ぎると、必ず自分の身をも失うような結果になる。
足るを知れば辱められない。
止まるを知れば危険に陥ることもない。
足るを知り、止まるを知ることによって、
人は長く久しく、健康に保つことができるのである。
世の中で何が一番大切か。
もともと名誉や財産はこの世において公平に与えられるものでないにも拘わらず、身体が丈夫なうちはやたらに名誉や財産に執着する。
しかし労多くして益少なく、むしろ持たなくよい不平・不満を心に生じさせるだけである。さらには人間関係を悪化させるものである。少ないと言って現状に不満を持つのではなく「あったらいいな」ぐらいの軽い希望としてとらえるのが、賢明な姿勢ではないだろうか。
身の丈にあった、これで十分、ここで満足、を知ることで人は長く健やかに生きられる、ということだそうです。
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