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先ず中医学（ちゅういがく）とは、現代の中華人民共和国を中心とする地域において行われる伝統医学の一種です。その考え方として、人の体は自然から影響を受ける存在であり、また人の体の内部でもさまざまな部位が影響し合う存在である、というものです。つまり五臓（肝・心・脾・肺・腎）は単独に働いているのではなく、それぞれが協調して働くことで正常な働きを保っており、故に１つの臓器の働きが乱れることで、他の臓器にも影響を及ぼしてしまう、というように考えます。 そのため、病気だけを見るのではなく人間を全体として捉え、症状が例え１つの部位に限られたものであっても、それが局所だけの問題なのか？それとも他の臓器と関連して起きていることなのか？という風に体全体を診て治療していきます。現代医学が人間を細かく遺伝子レベルまで分析し治療するのに対し、中医学では全体のバランスを整える治療であると言えます。 本来人間の心身が持っている自然治癒力を高めることで、治療に導くことを特徴としているため、中医学で用いる薬品は、生薬（しょうやく）のみ。つまり乾燥とか細切などの簡単な加工を施しただけの天然のものです。それだけに中医学にはとても身近で面白いお話があります。

『脳』の形をした『クルミ』は脳に良いって本当？！

実はコレ本当なんです！西洋医学や栄養学でも、それを裏付ける効果が確認されています。ごく最近も、イギリスの栄養学会で、20～30代の若いうちからクルミを常食すると、認知機能が良くなるという調査結果が報告されています。　栄養面から説明すると、クルミにはα-リノレン酸が多く含まれます。α-リノレン酸は、青魚などにも含まれますが、これが体内に吸収されると肝臓でEPAやDHAなど脳を活性化する物質に変換されると言います。

体温の高い人と、胃の弱い人は控えめに…　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

『胃』の形に似た『イチジク』は胃に良いって本当？！

そうなんです！これも本当です。イチジクは不老長寿の果物といわれるほど、実も葉も薬効と栄養価の高い果物です。イチジクの果汁から抽出した抗がん物質もあるほどです。酵素が含まれているイチジクの実は、消化作用を促進させるので胃の働きを助け、お酒を飲んだ後に食べると、二日酔いになりにくいともいわれています。さらに食物繊維のペクチンを含んでいるため腸の働きを活発にし、よく熟した実を１日に２～３個食べると、便秘にも効果があります。その他、炎症を抑える働きもあり、ノドの痛みを抑えたり、黄疸の治療にも効果があるそうです。性ホルモンエストロゲン様の成分も含むので、女性の更年期障害にも良いといわれています。 さらにイチジクは色んなミネラルを少量ずつバランスよく含み、赤ワインやブルーベリー、ザクロと同様に、脂肪酸などの酸化を防ぐ働きも持っています。それによって活性酸素の発生を抑え、動脈硬化の予防にも役立つというわけです。まさに食材の優等生です！！　　　　

※熟していない未熟な実を食べると、効果が無いだけでなく、胃を傷めることになるので注意してください。

１日３個の『ナツメ』を食べると年をとらない？！

これは中国のことわざだそうですが、美肌効果や老化防止効果があるからだといわれています。ナツメは造血作用があり、血や気の不足を補う滋養の高い食材です。例えば、貧血気味で顔色が悪かったり、唇に赤みがなかったり、皮膚や髪の毛がカサカサだったりという時に、ナツメを食べると血流量が増え、血液循環が良くなり、顔や唇に赤みがさし、貧血が改善されて元気になります。疲れて生気のない老け顔からツヤツヤと張りのある顔になることは、美肌にもつながり、老化防止、若返りにつながるということかもしれません。

老化防止には『アーモンド』もおすすめ！！

種実の中でもとくに老化防止作用があるといわれています。気や血の巡りを良くする効果が高いので、乾燥した肌を滋養し、若返らせてくれるということでしょう。精神安定にも効果があるといわれ、イライラしている時にも向いています。クルミ同様、大量に食べると胃の負担が大きくなるので、少量を継続的に食べるようにしましょう！